黄金探しキャンピング②

By Nomadでオートキャンプ - 11月 09, 2020

・・・二日目の朝

外部においたクーラボックスには
霜が張り付いていた。


AM8:00頃の気温


・・・いよいよ各地に眠るという黄金捜索に向かう。
 

 
まずは縄文人生活区域にヒアリングを試みた。

残念ながら縄文世帯の住人達は外出中のようだった。
気配からするとおそらく帰りは真夜中だろう。

ただ、帰宅した彼らの足元は見えず、
足音が全く聞こえないような、
そんな予感が脳裏をよぎった・・・。

御札と十字架とにんにくを持ち合わせていない男は、
夜まで家人を待つことはやめることにした。

・・・しかし、彼らにヒアリングせずとも
南向きの緩やかな斜面が広がり、
カラ松の優しい吹雪が舞う
この豊かな森での暮らしは
現代人が思うほど
悲壮なものではなかったのだと、
足元から強く伝わってくる。

畑を持たない狩猟民族的生活様式をとっていただろう彼らは、
ここを夏季の生活拠点として過ごし、
冬は暖かい平地へ移動していたように感じた。
 
むしろ、部族間紛争がなく食料が十分に確保できた年なら、
常に時間と金に追われまくる現代の我々より、
もしかすると質の高い生活をおくっていたのかもしれない。

・・・少々嫉妬気味に
あたりを見回しても、

黄金を見つけることは出来なかった。


・・・男はさらに奥地への捜索を試みた。









・・・しかし、どこを探しても
黄金は見つからぬまま日没を迎えた。


そんなことを知ってか知らずか、
エリート専用煙突装備の薪ストーブは
久しぶりの燃焼にも関わらず絶好調である。

その瞬間的暖房能力は灯油ストーブの比ではない。

矢継ぎ早に薪を投入して
この火力を維持している間のみ、
紅茶氏はお釈迦様ばりに穏やかな表情である。
大変燃費の良い神様なのである・・。


・・・夜が深まると再び星が現れていた。

シュラフに潜り込みまぶたを閉じると
昼間、各地で網膜にはりついた
黄金色が勝手に再生されていた。

今頃、昼間訪れた縄文サイトは、
冬季の引っ越し祭りを楽しむ彼らの魂で
賑やかもしれない。
せめて日本酒の置き土産くらいしておくべき
だったろうか。

苦笑いしている間に
男は幸せな眠りに落ちていった。

つづく

※写真はクリックで拡大できます。
※この作品はフィクションです。
実在する個人団体に一切関係はありません。
多分。

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2 コメント

  1. こんにちは!

    ヤバい写真がわんさかありますね!撮影情報付きの記事が楽しみでなりません。写真についてはその時に。

    久しぶりに夫婦キャンプだったのですね!なんとメインテントは1年以上ぶりですか。保管状態が良かったのですね、素材の良さもあるのでしょうね。私の使っていない安物テント達はきっとカビの巣窟になっているかと思います。。。恐ろしや。。。

    エリート専用薪ストーブも懐かしいですね!久しぶりの登場でいつもより早く火がついたり!?笑

    最後の方に極めてヤバい星空写真がチラリと見えましたが、楽しみはあとにとっておきます!ちなみにフル装備で行きましたか?ニューレンズ登場とかはないですか?これだけ豊作だったら確かに燃え尽きますね、笑。

    返信削除
    返信
    1. taccさん、わざわざコメント有難うございます!
      残念ながらニューレンズなどはなくいつもどおりの3本体制です。(笑)

      ただし、撮影に歩き出したはいいけども車にレンズが置きっぱなしとかが散見されて、
      大事な時に85mmだけというつらい状況が何度かありました。苦笑
      やはり全周囲を被写体に囲まれるロケーションだと24mm以下が欲しくなります・・・(笑)
      taccさんも薪ストーブがあればカビた小さなテントくらいは焼却処分できますのでご検討を。(笑)

      明日から数日留守にしますのでノーコメントになりますが、
      その後今回の写真たちをちまちまあげてゆきます!

      削除