・・・太陽からの猛烈な攻撃にあっさりと屈し、午後はさっさと風呂に逃げ出した我々だが、まだ一縷の望みをもっていた。
我々はイカロスと同じ轍を踏むべきではなく、その時を待つべきなのである。
「太陽さえ落ちれば・・・」
・・・ようやく遅い夜の気配が忍び寄り、気温がゆっくりと下がってゆく。
そう、いよいよ我々の世界がやってくるのである。
・・・まだ何も知らない我々は、そう思っていた。。。
早々と夜の闇歓迎委員会を組織、
焚き火を準備し、
ランタンも煌々と、
湯を沸かし(なぜだ?)、
夜の神への捧げ物を、
我慢しきれずに食した事実は軍事機密である。笑
空が淡いピンクとなり、
お肉は茶色に・・・、
ランタンはいよいよあたりを照らし、
ムジャヒディンっぽいおじさんも心なしか微笑みを浮かべた頃、
ようやく夜がやってきたのである。
気温も20度中盤になり、そう、我々の世界である!
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ぶーーーーーん、ぶーーーーーん。
ん、友軍機か?
しかしIFFは反応していない。
・・・違う、アブ攻撃機だ!
ここは我々の世界などではなく、完全なるアブの制空権下にあり、彼らが支配する世界だったのだ。
※wikiより引用
「空軍の支援なんていつもこうだ。奴らお得意のケムトレイルが効いた試しなどない・・。」
毒づきながら我々は携帯対空火器としてスーパー森林香と押すだけノーマットで即応戦。激しい戦闘に陥った。
防空煙などお構いなしに前室に突入してくるアブ攻撃機。その機動は敵ながらあっぱれであった。ヘカ曹長のタオル攻撃はすべて空を切り、紅茶軍曹の冷ややかな視線に曹長は耐えかねる始末であった。
かくも勇敢な彼らの波状攻撃に、ついに紅茶軍曹が直撃弾を受ける(足二箇所)。
しかし、さすがは紅茶軍曹、かじり付いたとうもろこしを被弾中も放さなかったという。。。
・・・夜が更けて気温が25度近くになってようやく、アブ攻撃機の猛攻が終わった。一方で、蚊攻撃機はまったくといっていいほど見かけることはなく、我々の被弾はゼロであった。
23:00に25度を下回った頃、疲れ果てた我々は眠りにつこうとしていた。
TCフライシート内のメッシュ構造インナーテント内部は、暑くもなく寒くもなく、快適至極であった。
必然的に眠りに落ちるまで数分も必要とすることなく、朝まで幸せな時間を堪能したらしい・・・。
朝まで一度も目覚めなかったので、幸せな時間の記録が存在しないことは、公開されることのない軍事機密なのである・・・。
つづく