黄金探しキャンピング③

By Nomadでオートキャンプ - 11月 10, 2020

明けて最終日の朝。


昨夜の最低気温は-0.4度。

薪ストーブと灯油ストーブがあれば
寒さはまったく苦にならないが、
燃料代という巨大な壁が男の眼前に
立ちはだかることを改めて学んだという・・・。

ドゴンの天井には、
カラ松から歓迎された証と

山の御朱印が記されていた。

朝食をすませて
撤収前に付近の黄金捜索。



紅茶氏が黄金発見と勇んだ
これはステンレス。
しかも限りなくヤラセ疑惑がつきまとう・・・。


・・・あらためて

周囲を見渡すと



昨日にもまして
全てが異常に眩しい。

あらゆるものが

高地の太陽の光をうけとめ、

我々こそが

まさにそなたが探し求めしものであると、

到着直後からずっと

三文芝居を演じる男を諭すがごとく


強烈に輝いていた。



・・・結局、
今回の捜索で黄金に辿り着くことが
出来なかったとめげずに結論した男は、

来年もまたこの地で捜索を続けざるを得ない状況を

精一杯悔やむふりをしたという。


・・・もしマルコ・ポーロがこの光景をみていたら
 
やはり男と同じく、
黄金の国と称しただろうか?


 
・・・そんなどうでも良いことをぼんやりと考えながら、
秋晴れの空に浮かぶ奇妙な雲の形を真似ようと
不器用に紫煙を吐き出す男を、
極彩色の衣を纏った山々が優しく見下ろしていた。



---完---
ロケ地:長野県

※写真はクリックで拡大できます。
※この作品はフィクションです。
実在する個人団体に一切関係はありません。
多分。

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