・・・その男達は屈強なエリートキャンパーだった。
エリート故に快適な気候下でのキャンプを求めてなどいない。
したがって、平地部が適温となる5月の連休とて、
できるだけ低温環境に挑むことを是とする猛者達である。
・・・決して、昨年からの冬季キャンプ(しかも平地)で
連戦連敗を続けた挙げ句、
冬装備を次々に買い揃えたときにはすでに5月だった・・・。
というわけでは決してないと口を揃えて主張する、
超弩級エリートキャンパー達である・・・。
メンバーは以下3組である。
■男(ドゴン3+1)
貨物量をみた後輩諸氏から英雄視ドン引きされる夫妻キャンパー。
ドゴン上部に設置したNASA製ルーフフライ
(実はただのブルーシート)がご自慢という先輩エリートキャンパー。
ドゴン上部に設置したNASA製ルーフフライ
煙突の延長加工について試行錯誤した結果に行き着いた先は、
異形の姿となりはてた排気システムだった。
しかしこのシステム、数時間運用した際は
見た目によらず問題なく安定燃焼が実現できている。
見た目によらず問題なく安定燃焼が実現できている。
全身を燻製臭まみれにしたものの、
ついに虎子を得たのである。
・・・そう、このときは思っていた。
「Who dares wins(危険に挑んだ者が勝利する)」
第二次大戦時に設立された大英帝国陸軍が誇る
世界最強の歩兵部隊がモットーとする言葉である。
もちろん2000年前から中央アジアでも
同じようなことが伝えられている。
「虎穴に入らずんば虎子を得ず」
古今東西、この原則は未来永劫不変の真理であろう。
国家や民族宗教戦争。あるいはビジネス。
・・・当然、冬キャンプもまた然りである。