「ハンモックの聖地にいきます」
・・・ある日、ヤツからメールが届いていた。
聞くと南米アマゾン川流域ではなく
山梨県大月市にある
月尾根自然の森キャンプ場。
・・・一の瀬高原の悲劇の記憶冷めやらぬ男は
そこが車を横付けできるキャンプ場と
聞いてニヤリとした。
「問題ない。そんなヌルいところでいいのかね?」
速攻で余裕綽々の参加表明を返す。
その後、ヤツからの最後のメールには
「いうまでもありませんが雨天決行です。」
と不吉な文字が記されていたという。。。
当日。
当然のように雨である。
・・・しかも普通に豪雨。
・・・神々はいつもどおり
我々の祈りには
極めて無関心である。
ある日、ヤツから一通のメールが入っていた。
「一の瀬に行きます。チキンさんは来なくていいですよ。」(原文ママ)
間髪おかず返信。
「全く問題ない。クマさんは自重で膝をやられないよう気をつけたまえ。」(原文ママ)
・・・上等である。
ヤツが行くなら男に行けない理由などありえない。
そこが男の未踏たるバックパックキャンプ場であってもだ。
男には負けれらない闘いというものがあるのだ。
・・・そして5月の中旬。
いよいよ決戦の日を迎えた。