撤収の日。
曹長の肝臓と胃腸は化け物並みなのだと男が呆れかえる頃、
男は狐につままれたような気分だったという。
昨夜、夜中に再び豪雨に見舞われ、
タープ直下コット寝の曹長は
殆ど眠れなかったはずだが、
今朝も生きる気力に満ち溢れて見えていた。
二名分の共有スペースを無理やり確保するために
濡れるとわかっていても敢えて変形タープ陣を選択したうえ、
さらなるスペースを作りだすために
低床コットをタープ端ギリギリに設置したため
ダウン寝袋が地面から跳ね返った雨に打たれ、
コット下を沢カニの住処にされてしまったことへの
恨み節など一切口にしない。
濡れたギア達をいたわりながらも、
例のごとく異常に手際よい撤収を続けていた。
何事もなかったかのごとく
意気揚々と作業を続ける
曹長の圧倒的に広い背中を、
見上げた空の3日ぶりの日差しは
奇妙なほど眩しかったという。
---完---
※この作品はフィクションです
実在する個人団体に一切関係はありません。
多分。
2 コメント
こんばんは!
返信削除今頃思ったのですが、ヘカさんのキャンプ禄って雨率が異常に多くないですかね?恐るべし降水確率です・・・笑
最後に晴天に!撤収時に晴れてくれるのが一番いいですね!
最後から2枚目の玉ボケ点光源が素敵ですね!撮影情報付き写真掲載を楽しみにしています!24-70も活躍したとのこと。面目躍如ですね!
taccさん、コメントありがとうございます。
削除自称晴れ男のはずですが、確かに雨キャンプの画ばかりwww
最終日も晴れ間がさしているところを撮影しただけで
実は普通に小雨でした。
しかし、晴れるとコントラスト差からどうしても難しい写真が増えます。
そういう意味では写真が簡単になるよう神様が天候を手加減をくれている?
・・・いやちがいますね、メンツが悪いのですね。きっと。苦笑
後ほどα6300+85mmコンビをあげますので見てみてくださいー。
テスト撮影でしたので枚数は多くないですが
結構写っててびっくりしました。苦笑