・・・オランダ アムステルダムの8月。
最高気温22度、最低気温13度、露点温度は13度(同月東京は高37/低25/露20度)。
つまり、肌寒いが屋外にいてもいわゆる汗でベタベタせず、サラサラなお肌が続くのである。さらに真冬でも日本の本州太平洋側程度の気温を維持。
・・・さぞ快適なことだろう・・・。
ユーラシア大陸西部で、有史以前から人類の闘いが絶えないわけが、我々ならば理解できるような気がする。
今回我々が試験に臨むドゴン3(+1)を製造したノマド社は、そんな環境に本拠を置くアウトドアメーカである。
9月初旬、我々が目指した地域の気温は、最高25度/最低15度/露18度。
ようやく真夏のオランダにすこし近い気候である。
・・・標高を1000m以上上げればだが・・・。
昼過ぎ、到着前に現地麓の食堂で食事である。
わずか30席程度の店内。現地のエージェント達でごった返していた。
我々の活動がリークされている可能性がある。この先注意しなければならないと直感した。
※写真は団体様退店のあと。
日蘭関係史に残る対峙の翌朝。
歴史を動かす出来事の前夜の多くがそうであったように、
昨夜の両陣営の邂逅も歴史書に残ることはないだろう。
そんな我々の儚い定めを知ってか知らずか、
日本チーム指揮官が陽気に朝食を振る舞ってくれた。
・・・日本とオランダ。
鎖国時代の我が国において、唯一取引を認めさせた西欧列強国。
第二次大戦時は、東南アジアをめぐって銃火を交えた敵国。
現代では先進的農業を推進し、我が国農業からも一目置かれる農業強国。
両国は歴史的に時には友であり多くはライバルであった。
そして2018年9月初旬。
運命のいたずらから両国の代表的なテントが、日本の山奥で直接対峙していた事実は、政治的配慮から極秘とされたという。
したがって安倍首相、マルク首相からの祝電が届かなかったことも致し方ない。
歴史を動かす出来事は常に歴史書に記録されないのだから。
前日、オランダ陣営が先着した。