・・・日本とオランダ。
鎖国時代の我が国において、唯一取引を認めさせた西欧列強国。
第二次大戦時は、東南アジアをめぐって銃火を交えた敵国。
現代では先進的農業を推進し、我が国農業からも一目置かれる農業強国。
両国は歴史的に時には友であり多くはライバルであった。
そして2018年9月初旬。
運命のいたずらから両国の代表的なテントが、日本の山奥で直接対峙していた事実は、政治的配慮から極秘とされたという。
したがって安倍首相、マルク首相からの祝電が届かなかったことも致し方ない。
歴史を動かす出来事は常に歴史書に記録されないのだから。
前日、オランダ陣営が先着した。
高地の澄んだ青空が広がる。
決戦に備え、NASA素材の特殊フィルムを追加装備している。ほぼ完全武装状態である
ランチである。
日欧が誇るファーストフード対決でもあった。
インナーからの外界。
夜が訪れ、
我々にエールを送るために月が現れた。
早速、必勝祈願会である。
信州和牛の味は無敵艦隊の如しであった。
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月は去り、星が現れて、夜の静寂があたりを満たす。
ライバルの到着を待つ夜は、いつもより長く感じられたという。
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