・・・オランダ アムステルダムの8月。
最高気温22度、最低気温13度、露点温度は13度(同月東京は高37/低25/露20度)。
つまり、肌寒いが屋外にいてもいわゆる汗でベタベタせず、サラサラなお肌が続くのである。さらに真冬でも日本の本州太平洋側程度の気温を維持。
・・・さぞ快適なことだろう・・・。
ユーラシア大陸西部で、有史以前から人類の闘いが絶えないわけが、我々ならば理解できるような気がする。
今回我々が試験に臨むドゴン3(+1)を製造したノマド社は、そんな環境に本拠を置くアウトドアメーカである。
9月初旬、我々が目指した地域の気温は、最高25度/最低15度/露18度。
ようやく真夏のオランダにすこし近い気候である。
・・・標高を1000m以上上げればだが・・・。
昼過ぎ、到着前に現地麓の食堂で食事である。
わずか30席程度の店内。現地のエージェント達でごった返していた。
我々の活動がリークされている可能性がある。この先注意しなければならないと直感した。
※写真は団体様退店のあと。
この食堂、必ずしも豪華ではないが美味いのである。
食後、あやうく目的を忘れ果てて帰りそうになったという。
麓売店のトマト殿下を表敬訪問。
「赤」という文字で表現される色が、いかに多様性をもっているかを説教された挙げ句、購入させられる始末である。先が思いやられる。
往路の峠道ではヴィクトリノックスマルチツールがしきりと膝にあたってくる。
ドライバーの高鳴る鼓動を表しているのか、誰かの呪いかははっきりしない。
芝生が美しい。(遠目なら)
いよいよ、
低気温に備えた新兵器、グランドシートを装備。
・・・巨大で重い(体感で10kg弱)以外はなんの問題もない・・。
相変わらずである。
意味深なフック類。
?
利用法は不明。取説なし。全く利用しなかった。
とのこと。
なお、取り付けは、フライシート下部に予め用意されているジッパーで取り付ける。
ジッパーのサイズが日本人の親指サイズに近い以外の問題はない。。。
要所にはこのようなフックがフライシートに用意されていた。
総合的に見て、取り付けは思いの外簡単である(テントを緩めに張っておけば)。
・・・工事現場感がある。
荷降ろし中、不幸な事故に巻き込まれたのか、メロンパンだったとおもわれる物体を発見。紅茶氏がさんざん罵倒した割にはすぐさま粛清していた様を見ないふりをした・・・。
・・・夕暮れが訪れ、その後あたりはあっというまに暗闇に包まれた。
今夜は地元豚と野菜をつかったペペロン風パスタ+トマト殿下とそのお供セロリ氏である。
・・・不味くなる理由はやはり見当たらない。
・・・ここで新たな問題が発覚である。
麓の村でしらぬまに紅茶氏が松本ハイランド生まれのスイカ氏を拉致していたのだ。
ジュネーブ条約に抵触する蛮勇である・・。
ただし、この味覚は我々が過去知るスイカを完全に凌駕していた。
・・・当然、紅茶氏は一気に英雄顔である。
・・・紹介しよう、古い友人の象印サハラ氏(推定6歳)である。
夏は氷を放り込まれ、冬は熱湯を飲まされて、不用意な転落にも文句一つ言わない友である。スタンレー嬢と当分仲良くする自信が持てない。
上空には雨雲が迫っていたが、降雨はない。
雨雲の隙間から星が挨拶に現れた。
かくして満腹な夜は深まってゆく。
雨音を子守唄に眠りについた。
続く
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