・・・日暮れの訪れとともに、
雨はほぼやんだ。
それまで自陣から出てこなかった各員が
雨の間は動かない。
後輩氏がふるまう
鶏胸肉の梅塩昆布粉末焼き。
創作料理シェフ顔負けの出来だった。
・・・とてもビニール傘の貴公子とは思えない。
男はジンギスカンを。
ヤツはメスティンで
焼売だった。
・・・いよいよ闇があたりを包み始める。
付き合いの良い三岳先生。
ランタンと
焚き火と
小さなランプ。
それだけで
男たちの灯りは充分だった。
・・・明るくとも手元など老眼気味で
見えないのだから。
立派な熾火ができたころ、
それぞれがハンモックに。
男はコクーンだと暑すぎることを
危惧していたが
マットなしではむしろ寒いくらい。
ギリギリ快眠できた。
後輩氏とヤツは
マット+3シーズン寝袋で
快眠だったとのこと。
やはりハンモックは20度以上での
利用が最適なようだ。
・・・翌朝。
時折、ポツポツと通り雨程度。
穏やかな時間。
湿気たまま収納される未来を覚悟した
ユニジアタープは
若干不機嫌そうであった。
見上げると、
薄曇り空の上まで来ている強い日差しが
男たちを遠慮がちに照らしていた。
---完---
ロケ地:月尾根自然の森キャンプ場
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