後輩とヤツと男のハンモック その2

By Nomadでオートキャンプ - 6月 30, 2019

・・・日暮れの訪れとともに、
雨はほぼやんだ。

それまで自陣から出てこなかった各員が
もぞもぞと動き始める。
・・・所詮、霊長類も昆虫も
行動原理は同じである。
雨の間は動かない。

後輩氏がふるまう
鶏胸肉の梅塩昆布粉末焼き。
創作料理シェフ顔負けの出来だった。
・・・とてもビニール傘の貴公子とは思えない。

男はジンギスカンを。

ヤツはメスティンで

焼売だった。


・・・いよいよ闇があたりを包み始める。

付き合いの良い三岳先生。

ランタンと
焚き火と

小さなランプ。

それだけで

男たちの灯りは充分だった。
・・・明るくとも手元など老眼気味で
見えないのだから。

立派な熾火ができたころ、
それぞれがハンモックに。

男はコクーンだと暑すぎることを
危惧していたが
マットなしではむしろ寒いくらい。
ギリギリ快眠できた。

後輩氏とヤツは
マット+3シーズン寝袋で
快眠だったとのこと。

やはりハンモックは20度以上での
利用が最適なようだ。



・・・翌朝。
時折、ポツポツと通り雨程度。
穏やかな時間。

湿気たまま収納される未来を覚悟した
ユニジアタープは
若干不機嫌そうであった。


見上げると、
薄曇り空の上まで来ている強い日差しが
男たちを遠慮がちに照らしていた。


---完---
ロケ地:月尾根自然の森キャンプ場

  • Share:

You Might Also Like

0 コメント