「ハンモックの聖地にいきます」
・・・ある日、ヤツからメールが届いていた。
聞くと南米アマゾン川流域ではなく
山梨県大月市にある
月尾根自然の森キャンプ場。
・・・一の瀬高原の悲劇の記憶冷めやらぬ男は
そこが車を横付けできるキャンプ場と
聞いてニヤリとした。
「問題ない。そんなヌルいところでいいのかね?」
速攻で余裕綽々の参加表明を返す。
その後、ヤツからの最後のメールには
「いうまでもありませんが雨天決行です。」
と不吉な文字が記されていたという。。。
当日。
当然のように雨である。
・・・しかも普通に豪雨。
・・・神々はいつもどおり
我々の祈りには
極めて無関心である。
この日、明け方の最低気温は9℃。
UJack内に暖房機器はない。
UJack内に暖房機器はない。
シュラフに入るなら肌寒い程度が適温である。
当然、熟睡となる。
・・・男は夢を見たという。
晴天の草原を
口笛を吹きながら
軽やかに散策する夢だった。
口笛を吹きながら
軽やかに散策する夢だった。
梅雨晴れにキャンプができると、
生涯雨に悩まされない人生となる。
・・・後輩氏がNetのどこかで見た怪しいジンクスだという。
生涯雨に悩まされない人生となる。
・・・後輩氏がNetのどこかで見た怪しいジンクスだという。
いうまでもなく、彼はキャンプでの降雨(雪)率が
85%を超えるエリート雨キャンパーである。
晴天キャンプのためなら、公衆トイレの落書きに
晴天キャンプのためなら、公衆トイレの落書きに
記されたジンクスでも試みる決意だという。
男が思うに、
Netも公衆トイレも変わらないわけだが、
藁をもすがりたい気持ちが勝った。
・・・そして、梅雨に入って二週目のある週末。
疑惑のジンクスでもなんとかあやかりたい
エリートキャンパー二組が
エリートキャンパー二組が
長野県の高原地域に集結していた。
当然、エリートたちにとって、
下り坂を知らせる天気予報を
わざと無視することなど、
下り坂を知らせる天気予報を
わざと無視することなど、
造作もないことだった・・。