おしまいはー、いつも晴れー・・・♪
撤収日の朝、
男がそんな自嘲気味な鼻歌をくちずさむほど、
眩しい日差しに満たされた朝となった。
男がそんな自嘲気味な鼻歌をくちずさむほど、
眩しい日差しに満たされた朝となった。
明け方まで降った雨の痕跡が生々しい。
晴れ間にひたすら乾燥である。
太陽が出ると
生き物たちが一斉に活気づいていた。
各所に頻繁に現れる
ミッション・インポッシブル氏。
(片っ端から紅茶氏に撃墜されていた)
毎度、劣化のため端を切断されるエリート専用煙突。
半年で全長の1/4を失ったがまだまだ現役である。
高地特有の、
短い夏の支度が
着実に進んでいた。
・・・結局は、男も後輩氏も
雨に苛まされ続けるキャンプであり、
人生となりそうである。
眼前に広がる現実離れした
光景に圧倒されながら、
望まない事態に直面することも
また一興なのかもしれないと、
彼らは感じ始めていた。
撤収の最中、
出番かと勘違いした
いつかのバッグが、
少し退屈そうに高地の光と
風を浴びていた。
完
ロケ地:長野県
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