・・・ある年の1月中旬のこと。
ヤツから一本のメールが男に入った。
「週末、暖かくてつまらないですが椿荘にいきます。」
念のため天気予報を確認する男。
最低気温は-4℃。
・・・男はヤツの病状が明らかに
進行していることに諦念して、
「いきます。ずいぶん暖かいですね・・・」
と、返事をした。
当日。
・・・いつものように現地集合である。
日中は10℃をすこし超えた気温だった。
ヤツから一本のメールが男に入った。
「週末、暖かくてつまらないですが椿荘にいきます。」
念のため天気予報を確認する男。
最低気温は-4℃。
・・・男はヤツの病状が明らかに
進行していることに諦念して、
「いきます。ずいぶん暖かいですね・・・」
と、返事をした。
当日。
・・・いつものように現地集合である。
日中は10℃をすこし超えた気温だった。
Ujack Desert300。
ペグはめんどくさいが
結露に強い2重構造である。
さらに低温に備えスナグパック冬用寝袋を投入。
スリーパーエクスペディション スクエア ライトハンド
快適外気温-12℃とのこと。
ただ、キャンプ装備程度で値をそのまま信じると、
永眠あるいはまったく眠れない可能性が高い・・・。
さらに冬のボディガードである、
6.6kw灯油ストーブを設置。
-4℃くらいなら超えれる布陣とした。
いっぽうでヤツは、
なにやらゴソゴソと・・・。
DDタープ+ハンモックと、
・・・極めつけは夏用スリッポン+裸足である・・・。
ハンモックの中はマット+冬用寝袋。
に加えて、コクーンなる
ハンモック専用寝袋を外側に装備していた。
無論、就寝時は無暖房とのこと。
・・・設営を終え、
火をおこし
夜に備える。
キャプテンスタッグの薪ストーブの火力は頼もしい。
ただ炎が安定するまでは湯沸かしに
1時間近くかかることを除けば・・。
・・・いよいよ日が暮れ、
さらに気温が下がり始めた。
22:00時点で0℃くらいだろう。
暖かいコーヒーをのみ、
適当な時間となり双方寝床に潜り込む。
・・・思いの外、寒いUjack内で男は、
早々とハンモックから響いてくるいびきのため、
なかなか寝付けなかったという・・・。
冬空にまばゆく輝く月が、
それぞれの男たちの様を遍く照らしていた。
---完---
・・・翌朝、ヤツに聞くと
寒くてなかなか眠れなかったとの談。
・・・不眠症になる夢でも見ていたらしい。
男はヤツの病状が昨日よりも
さらに進行していることを思い知り、
冬季キャンプの暗雲を感じていたという・・・。
ロケ地:椿荘オートキャンプ場
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