煙突の延長加工について試行錯誤した結果に行き着いた先は、
異形の姿となりはてた排気システムだった。
しかしこのシステム、数時間運用した際は
見た目によらず問題なく安定燃焼が実現できている。
見た目によらず問題なく安定燃焼が実現できている。
全身を燻製臭まみれにしたものの、
ついに虎子を得たのである。
・・・そう、このときは思っていた。
今回延長煙突として採用した
「スチールフレキダクト(100mm径3m2000円 )」は、
1シーズン( 年間で50時間程度 )の間
熱と可燃物詰まりに耐えてくれば御の字だろう。
冒頭の言葉で示したように、
この排気システムが様々なリスクを負っていることは間違いない。
あたかも、特定の条件下でのみ渡れる脆い橋のようなものである。
設営スピード・積載サイズ・重量・調達コストを重視した、
短期決戦用のいわゆる特殊部隊スタイルなのだ。
北国の住宅で本格利用すれば、たちまちに破綻するシステムである。
したがって、不慮の事故発生確率を最小化したい賢明な
キャンパー諸兄には不向きな方式である。
石橋を叩いて渡る。
これも人類が導いてきた一つの真理なのだ。
虎穴に入らずんば母虎に食われる事なし。なのである。
---------------後日記-------------
外気温13℃のあたたかい2月の週末。
外気温13℃のあたたかい2月の週末。
10-15m/s強風時に本システム使用時のこと。
不本意ながら少々湿り気ある薪を燃焼させていたところに、
冷たく強い風が吹きつけていた。
如実に燃焼と排気効率が落ちていることを感じていた。
1200時から4時間ほど運転終えた1600時頃。
火を落として撤収しようとした際、
ダクトから酸っぱい火災後の現場のような強烈な匂い。。。
ダクトから酸っぱい火災後の現場のような強烈な匂い。。。
おわかりいただけるだろうか。
何かしらの液体がベッタリと
ダクト下部から滴っている様を。
これは、あの伝説の木酢液である・・・。
・・この神聖な液に浸した洋服を着るとあら不思議。
虫も嫁もおっさんも、何人たりとも近寄れない結界を張れるのである。
もちろん本人すら呼吸のためにガスマスクが必要である・・・。
・・・ダクト外側でこのありさまである。
ダクト内部には未来永劫虫もすめない量が堆積していた。
虎子を得た我々の眼前に早々と母虎が現れたのだ。。。
彼女の牙は地味だが確実に痛い。
虎子をもとめる男の戦いは今後も続くのである・・・。
----未完-----
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